2022年09月19日
外壁塗装をキレイに仕上げるためには、しっかり乾燥させることが重要です。乾燥が必要な理由や乾燥にかかる時間などについて解説します。
外壁塗装で十分な乾燥が必要な理由
外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りと、一般的には3回塗料を重ねることになります。それぞれの塗料を塗った後に十分乾燥させてから、次の段階に進むことが重要です。
外壁塗装の乾燥時間とは
外壁塗装における乾燥時間とは、塗料が乾くまでにかかる時間のことを指しています。塗料は外壁に塗った瞬間にその性能を発揮するものではありません。塗装をしてから十分乾燥させ、外壁と密着することによってその役割を果たすようになります。
下塗りをしてから乾燥させ、しっかり乾いてから中塗りに進み、また乾燥させてから上塗りに進んでいくことが重要です。
外壁塗装のリフォームが非常に短時間で終わると「効率よく仕上げてくれた」と考えてしまうことがありますが、ケースによっては十分の乾燥時間を設けていない可能性が考えられます。
十分に乾燥させないとどうなる?
下塗りをしてから十分に乾燥させない状態で中塗り、上塗りと進んでしまった場合、塗料が持つ効果を十分に発揮できません。塗料は製品ごとに「3時間以上」のように乾燥時間が定められており、それを守ることによって機能性を果たします。
乾燥する前に次の塗料を重ねた場合、塗膜を正しく形成できず、下塗り塗料の水分が中塗り塗料に吸収されてしまうようなケースも多いです。
乾燥時間を決める主な要因
外壁塗装の乾燥時間は、さまざまな要因によって変わります。特に関連性が大きいのは以下の3つです。
塗料の種類
塗料の種類によって乾燥時間は大きく変わります。メーカーが定めている時間を守ることが重要です。
気温
気温が低いほど乾燥しにくく、高いほど乾燥しやすいです。特に水性の塗料は成分が蒸発することによって塗膜が作られるため、気温が低いと乾燥時間が長くなってしまいます。一般的に夏場は乾燥が早く、冬は長くかかります。
湿度
湿度が高いと塗料が乾燥しにくくなります。湿度が85%を超えた場合は塗装ができません。
梅雨の時期は湿度が高くなりますが、85%以上でなければ塗装は可能です。そのため、梅雨時期でもタイミングによっては塗装してもらえます。
気温が5℃未満であり、湿度も85%以上あるような場合は塗装が難しいです。
外壁塗装の乾燥時間はどれくらい?
実際に外壁塗装の乾燥時間はどの程度なのかについて解説します。まず、日本ペイントの「パーフェクトトップ」についてです。
ラジカル制御型塗料で、耐候目安は7年~15年、シリコンよりも長持ちします。パーフェクトトップの場合、塗り重ねができるようになる乾燥時間は5~10℃で8時間以上、23℃で3時間以上、30℃で2時間以上です。
5~10℃ | 23℃ | 30℃ | |
---|---|---|---|
塗り重ね乾燥 | 8時間以上 | 3時間以上 | 2時間以上 |
続いて同じく日本ペイントの「パーフェクトセラミックトップG」です。耐候目安が10年~17年と非常に長い特長を持ちます。乗り重ね適用になるまでの乾燥時間は、5~10℃で8時間以上、23℃で4時間以上、30℃で3時間以上です。
5~10℃ | 23℃ | 30℃ | |
---|---|---|---|
塗り重ね乾燥 | 8時間以上 | 4時間以上 | 3時間以上 |
外壁塗装で乾燥時間を守ってくれる会社選びが重要
外壁塗装をするにあたり、塗料の乾燥時間を守ることは非常に重要です。乾燥しないうちに次の塗料を重ねてしまうと、塗料が持っている性能を十分に発揮できません。
しかし、リフォーム会社の中には作業時間をできるだけ短くしようと、乾燥時間を守らず進めてしまうところがあります。乾燥が不十分であっても不具合が出てくるのは数年経過してからであるため、なかなか責任を追及することできません。
外壁塗装依頼する際には、乾燥時間をしっかり守ってくれるリフォーム会社を選びましょう。