2022年08月15日
トタン屋根は適切なタイミングでリフォームを行うことが大切です。具体的にどのタイミングでリフォームすべきか、どのようなリフォーム方法があるのかなどを解説します。
トタン屋根をリフォームするタイミング
トタン屋根のリフォームは、7~10年程度を目安に行うことをおすすめします。このあたりを目安に再塗装によるリフォームを行うことにより、長持ちさせられます。
ただし、トタン屋根の耐久年数は10年程度しかありません。再塗装によるリフォームを行っても塗装面のヒビや剥がれが起こってしまう場合、屋根を取り替えるタイミングだといえます。
取り替えを先延ばしにしてしまうと屋根の下地に水が浸透し、下地も含めて交換しなければならないことがあるため、注意が必要です。
トタン屋根の主なリフォーム方法
トタン屋根のリフォームとして、塗装のほか、葺き替え、重ね葺きなどの方法が挙げられます。それぞれどのようなリフォーム方法なのか解説します。
屋根塗装
トタン屋根を長持ちさせる方法の一つが、屋根塗装です。色あせやサビ、チョーキングなどの劣化現象が起こっている場合、屋根塗装を行うことにより屋根を守る力が高まります。下塗りでサビ止め処理を行い、その後中塗り・上塗りをして仕上げるのが一般的です。
屋根葺き替え
屋根葺き替えとは、現在のトタン屋根を取り外して新しい屋根に交換する方法です。
近年は耐久性が短い問題からトタン屋根はあまり選択されておらず、ガルバリウム鋼板が主流となっています。そのため、屋根重ね葺きでもトタン屋根からガルバリウム鋼板に変えるリフォームが多いです。
ガルバリウム鋼板は、サビに強い特徴を持っています。耐久年数の短いトタン屋根とは異なり、ガルバリウム鋼板の耐用年数は30年ほどと長いです。
トタン屋根に塗装をするリフォームを繰り返すよりも、耐久性が長いガルバリウム鋼板に交換するリフォームをおすすめします。
屋根重ね葺き
屋根重ね葺きとは、現在の屋根材を撤去することなく、それに重ねる形で新しい屋根材を取り付ける方法です。カバー工法とも呼ばれるもので、屋根が二重になります。
葺き替えとは異なり、古い屋根材を撤去せずに重ねるので、撤去にかかる費用を抑えられるのが特徴です。ただし、下地などの劣化が進んでいる場合は葺き替えでなければ対応できないケースもあります。
トタン屋根をリフォームする際の費用相場
トタン屋根のリフォームでかかる費用相場の目安は、以下の通りです。
- 屋根塗装…40~80万円程度
- 屋根葺き替え…80~200万円程度
- 屋根重ね葺き…60~120万円程度
現在の屋根の状態や、新しく選択する屋根材の種類などによって費用は変わってきます。具体的にどの程度の費用がかかるのかについては、事前に良く確認が必要です。
トタン屋根のリフォームの中でも、簡単なシーリング補修程度あれば、30万円前後の費用で抑えられることもあります。また、塗装をするにしても全面ではなく、部分的な塗装であれば、5万円以内で収まるケースが多いです。
費用を抑えるためだとしても、DIYで作業するのはおすすめできません。屋根は高いところにあるため、思わぬ事故で落下したり、ケガをしたりする恐れがあるからです。高所での作業になるため、専門的な対応に慣れているリフォーム業者を選択することが重要です。
適切なタイミングで必要なリフォームを実践を
トタン屋根は耐久性が10年程度と短く、できる限り長持ちさせるためには7~10年程度を目安に再塗装などのリフォームが必要です。
ただし、何度もリフォームを繰り返すよりも、近年は葺き替えや重ね葺きなどの方法でより耐久性の高いガルバリウム鋼板などの屋根材に交換する方が増えています。適切なタイミングでリフォームを行わないとトタン屋根が腐食し、屋根の下地などが傷んでしまう可能性もあるので、注意が必要です。