2022年08月01日
外壁塗装の仕上げ方法の一つに「ゆず肌仕上げ」と呼ばれるものがあります。どのような仕上げの方法なのか、具体的な工程や、ゆず肌仕上げを選択する場合の注意点について解説します。
外壁塗装のゆず肌仕上げとは?
外壁塗装におけるゆず肌仕上げとは、外壁をまるでゆずの皮のようにでこぼこした状態に仕上げることをいいます。凹凸があり、平らな塗装面と比べてさまざまなバリエーションがあるのが特徴です。
平らな外壁はつまらないと感じている方からもゆず肌仕上げが選ばれています。
注意点として、塗装の失敗が原因で塗装表面が凸凹した仕上がりになることも「ゆず肌」と呼ばれます。塗料の粘度を高くしすぎた場合に発生する失敗であり、こちらは施工不良です。
ゆず肌に仕上げるのと、失敗してゆず肌になってしまったのではもちろん仕上がりに違いがあります。
ゆず肌仕上げの工程
ゆず肌仕上げには、大きく分けてスプレーで仕上げる方法と、ローラーを使って仕上げる方法があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
スプレー仕上げ
吹き付け仕上げとも呼ばれるものであり、吹き付け用の道具であるスプレーガンを使い、外壁の表面をゆず肌に仕上げていきます。
以下の工程で行います。
- スプレーガンで高粘度塗料をつける
- スプレーガンの口径を小さめに設定して小さな模様をつける
ローラー仕上げと比較して手間が抑えられることから、定番ともいえる仕上げ方です。
ローラー仕上げ
ローラーを使った方法で、以下の工程で行います。
- 下塗り
- 模様付け
- 中塗り
- 上塗り
使用するのは表面に穴が開いている多孔質の砂骨ローラーです。キレイにゆず肌に仕上げるためにはスプレー仕上げよりも技術が求められます。
ゆず肌仕上げを選択する際の注意点
ゆず肌施工は味があり、魅力的な外壁塗装の仕上げ方法です。ですが、いくつか注意しておくべきポイントがあります。特に以下の3点に注意が必要です。
淡い色を選ぶ
外壁の塗料は淡い色を選ぶことをおすすめします。これは、キレイにゆず肌模様を出すためです。濃い色を選択した場合、ゆず肌仕上げを行ったとしても凸凹部分が見えなくなってしまうことがあります。
定期的に掃除を行う
つるつるした平らな外壁と比べると、小さな凸凹がたくさんあるゆず肌仕上げは凸凹部分に汚れがたまりやすくなります。そのため、定期的に掃除をすることが大切です。
最低でも1年に1度を目安として拭き掃除、または高圧洗浄をするのがおすすめです。頑固な汚れになると取れにくくなってしまうので、注意が必要です。
スキルのある業者に依頼する
ゆず肌仕上げは技術を必要とする外壁塗装の仕上げ方法なので、スキルがある業者に依頼することをおすすめします。過去の実績なども確認しながら、慎重に業者を選ぶことが大切です。
特に、スプレー仕上げと比較してローラー仕上げのほうが難易度は高いです。ローラー仕上げを選択しようと考えている場合は、より慎重にリフォーム業者を比較して選ぶ必要があります。
ゆず肌仕上げで味わいのある外壁が目指せる
ただ平らな外壁ではなく、おしゃれな外壁にしたいと考えているのであれば、ゆず肌仕上げで細かい模様を作ってみるのがおすすめです。
珍しいデザインではなく、日本において多くの建物で採用されています。ただし、職人が手作業で表現する外壁塗装の仕上げ方法であるため、どのリフォーム業者に依頼するのかについてはよく検討して決めることが重要です。
これまでの実績や、得意としている施工方法なども確認しながら信頼できる業者選びをするのがおすすめです。
監修:BXゆとりフォーム外装チーム