2022年05月09日
屋根の破風(はふ)について知りたい方のため、破風の特徴や役割、破風のリフォームを行う場合の方法と費用相場などについて解説します。
屋根の破風(はふ)とは
破風とは、屋根の妻側(屋根の勾配を横から見た際に三角になっている部分)の端部分のことをいいます。お城などにも存在しているものであり、シンプルなもののほか、様々な形状、装飾があるのが特徴です。
詳細は後述しますが、多くの役割を持つ部分であることから、非常に丈夫な素材が使われています。例えば、以前はよく木材系の素材が使われていました。破風板と呼ばれる部分が木だった場合、溝や彫刻を施すこともできるので、デザイン性を高められます。
しかし、木材を使用している部分は通気性の良い塗料で塗装しなければならないことに加え、外壁などに比べると木は劣化が早く見た目が悪くなりやすいデメリットがありました。
そのため、近年は木材系よりも耐久性に優れている素材が使われています。最も一般的なのは吸水性の高いセメントを主成分とする窯業系です。耐久性だけではなく、耐火性も高い特徴を持ちます。
また、破風が劣化していても交換するほどではない場合、劣化が進んでいる破風を金属で覆い、補修することも多いです。
屋根の破風の役割
屋根の破風は、家を守るうえで非常に重要な役割を持っています。破風に期待できる主な役割は以下の3つです。
雨どいの基礎になる
屋根が受けた雨は壁に直接流れることなく、雨どいを通って流すことによって外壁部分の劣化を防ぐことが可能です。破風は雨樋の基礎となる部分としての役割を持ちます。
雨風を防ぐ
破風は「風を破る」と書くことから想像できる通り、建物が受ける風の影響を抑える役割を持っています。屋根は、その形状の特徴もあって上から建物の下に向かって吹き込む風に対してはとても強いです。
ですが、建物の下、または横から上に向かって吹き込むような風に対してはそれほど強くありません。
できる限り建物の下や横から屋根裏に風が侵入するのを防ぐのも、破風の役割です。また、風と共に雨水が入り込むのもおさえます。
防火をする
建物に火がついてしまった場合、短時間で燃え広がるのを防ぐのも破風の役割です。ほとんどの建物において、屋根裏には防火加工がされていません。下から広がった火が屋根にまで到達するとあっという間に燃え広がってしまいますが、窓から上がった火が屋根裏に回るのを防ぐため、破風が役立ってくれます。
屋根の破風のリフォーム方法と費用相場
破風のリフォームのうち、最も安く済むのは破風板の塗装です。30坪の場合は2.5万円~、40坪で3万円~、50坪で3.2万円~です。
破風板金の修理を行う場合、30坪で17.5万円~、40坪で20万円~、50坪で21万円~かかります。
破風板の交換が必要になるようなケースについては、30坪で20万円~、40坪で29万円~、50坪で25万円~です。
具体的な費用については、現在破風がどのような状態になっているのかによって大きく異なります。塗装、修理、交換のうち、どの方法で対応できるかについては専門家に判断してもらわなければわかりません。
自分で直接確認できる部分ではないため、リフォーム業者に現状を確認してもらうと安心です。
破風も定期的な補修が必要
家のリフォームや補修というと、外壁や屋根など、目に入りやすい部分から先に検討する方が多いです。ですが、ご紹介したように破風は様々な役割を持っており、破風が劣化した場合には雨風を防げない、防火性能が落ちるなどのデメリットが考えられます。
屋根や外壁と同じく少しずつ劣化していく部分でもあるため、屋根リフォームや外壁塗装を行おうと考えたタイミングで状態を確認し、必要であれば修理や交換について検討してみることをおすすめします。