2022年04月25日
空から明るい光を取り込める建物にしたい時に選択したいのが、天窓です。天窓の後付けは可能なのか、後付けするメリットやデメリットなどを解説します。
屋根リフォーム時に天窓の後付けは可能?
そもそも「家を建てる際に天窓を設置しなければ、後から取り付けることはできないのでは」と思っている方が多いですが、後付けは可能です。家を建てる際に天窓は必要ないと思っていたけれど後から取り付けたくなった、中古で購入した住宅についていなかったため後付けしたいなどの要望も叶えられます。
また、現在天窓がある部分とは他の部分に移動したり、別の場所に天窓を増やしたりすることも可能です
天窓後付けのメリット
天窓を後付けするメリットは様々です。代表的なメリットについて解説します。
採光性が向上する
天窓からは多くの光が降り注ぐので、晴れている日は大幅に採光性が向上します。現在より明るい環境で過ごしたいと考えている方にもぴったりです。
光熱費対策になる
開閉できるタイプの天窓の場合、そこから換気もできます。室内の温度調整をしやすくなるだけではなく、採光性が向上することにより、照明を使わなくても過ごせる時間が増えるはずです。
うまく活用すれば光熱費を抑えることも可能になります。
家の価値が上がる
天窓のついている家に憧れている方が多いです。そのため、中古住宅として売却する際に天窓があることによって評価が上がることも期待できます。
防犯対策につながることがある
屋根に天窓を設置すると、屋根を登って室内に侵入しようとする犯罪者の足場を減らすことになります。そのため、防犯対策の一環として活用可能です。
天窓後付けのデメリット
天窓を後付けすることによって得られるのはメリットばかりではありません。以下のようなデメリットがあります。
天井の方角によっては適さない場合がある
特に、南側に天窓を設置する場合、夏場の日差しが厳しく感じてしまうことがあります。室内が暑くなりすぎ、結果としてエアコンなどの光熱費が高くついてしまう可能性もゼロではありません。
天窓を取り付ける方角を考える際には、一年を通して不便を感じることがないか検討が必要です。このあたりについてはなかなか判断が難しいポイントでもあります。リフォーム業者に相談するのがおすすめです。
雨音や日光など、今までにないストレスが発生する可能性
天窓があると、特に強風や豪雨の日にうるさく感じてしまうことがあります。特に寝室や、寝室の近くに天窓を取り付けようと考えている方は注意が必要です。雨よけがない天窓がほとんどなので、窓に当たる雨の音がうるさく眠れない日が発生してしまう可能性があります。
日光についても、天窓を取り付ける位置によっては床などに反射して日常生活に悪影響を及ぼすことがあるので、よく検討が必要です。
屋根リフォーム時に行う天窓の後付け費用相場
屋根リフォーム時に天窓の後付けを行う場合の費用は、足場代や施工費などで30万円~です。また、天窓の本体価格は開閉しない物、または手動式の物は10万円ほど、電動式の場合は20万円程度かかります。総合的な費用としては安くても40万円以上、通常は60万円前後かそれ以上の費用がかかることが多いです。
天窓に憧れているなら後付けがおすすめ
天窓のついていない建物で暮らしているけれど憧れがある方は、後付けについて検討してみるのがおすすめです。デメリットについてもよく確認したうえで検討が必要ですが、室内が軽くなる、建物としての価値が上がるなどのメリットもたくさんあります。
特に家の中が暗いと感じている場合、明るい空間で過ごせるようになります。納得のいく屋根リフォームができるように、リフォーム業者に細かい部分まで相談して決めると安心です。