2022年01月04日

お役立ちコラム 外壁塗装 66.外壁塗装の「艶あり」「艶なし」とは?定義やメリット・デメリットを解説

外壁塗装をする際に悩む方が多いのが、艶あり、艶なしのどちらにするかです。それぞれの特徴やメリット、デメリット、選び方のポイントを解説します。

外壁塗装における艶あり、艶なしの基本からご紹介します。
艶ありとは、光を反射するような艶を感じさせる塗料のことです。「グロス値」とも呼ばれる光沢率が高いものをいいますが、実は明確な基準は存在しません。ただ、1つの目安として、光沢度が70以上のものは「艶あり」、5以下で「艶なし」とされています。

艶なしは艶ありとは反対に、光を反射させるような艶がないもののことです。なお、メーカーが製造する時すでに艶のあり・なしが決まっているため、あとから艶具合の調整はできません。

艶ありと艶なしでは、メリットとデメリットが異なります。それぞれご紹介します。

艶あり

光を反射させることから、ピカピカに見えます。そのため、新築のような見た目にしたいと考えている方から人気です。艶なしに比べると汚れも付きづらいといえます。

しかし、艶ありの塗料で塗装したからといって何十年もその状態を維持できるものではありません。塗料によって差はありますが、一般的に2~3年程度で艶が消えてしまうのがデメリットです。

艶なし

艶なしは、マット仕上げ、フラット仕上げなどとも呼ばれており、キラキラした見た目ではありませんが、だからこそシックな雰囲気を演出できます。落ち着いた印象の外観にしたいと考えている方におすすめです。

しかし、艶なしは添加物を加えることによって表面をザラつかせて光沢を抑える塗料です。ザラついた外面の表面部分に汚れが付きやすいのはデメリットです。

艶ありと艶なしのどちらを選べば良いかについては、好みや、住宅の種類などによっても変わってきます。選び方のポイントについてご紹介します。

落ち着いた印象にしたいなら艶消し

落ち着いた外観にしたいと考えているのであれば、艶消しの塗料がおすすめです。艶ありの塗料はキラキラしていてキレイですが、少し落ち着きの無さを感じさせてしまうことがあります。
特に、和風の住宅には艶を抑えた塗料のほうが向いていることが多いです。

汚れにくさ重視なら艶あり

見た目以外の大きな違いとして挙げられるのが、艶ありのほうが汚れが付きにくいという点です。そのため、機能性を重視しているのであれば艶ありから検討してみることをおすすめします。
ただ、艶あり塗料で光らせ過ぎてしまった場合は安っぽく見えてしまう可能性もあるので、この点に注意が必要です。

艶調整塗料もある

艶ありと艶なしの両方に魅力を感じているのであれば、適度に艶がある艶調整塗料を選択する方法もあります。7分艶、5分艶、3分艶などの形で、艶を調整した塗料が人気です。

例えば、7分艶の場合、艶7:艶消し3であるため、5分艶よりも艶が強く出ます。反対に3分艶は艶消しのほうが強いため、どちらかといえばあまり艶を感じさせない状態に仕上げたいと感じた場合におすすめです。
注意点として、地域差やリフォーム業者による理解の違いなどによって7分艶を7割艶消しと解釈してしまうケースがあるので、よく確認したほうが安心できます。

艶ありと艶なしのどちらを選択するのかによって外壁は見た目が変わります。どちらのほうが優れている、劣っているわけではないので、機能性や好み、費用なども比較しながら検討が必要です。
実際の仕上がりの印象を正しく把握するためには、色見本を確認することが欠かせません。わからないことなどがあれば相談し、満足できる外壁塗装の塗料選びをしてみてください。

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