2020年11月01日
外壁の腐食は様々な原因により発生し、腐食してしまうと外壁は剥がれ落ちてしまうことがあります。なぜ腐食するのか、どのようなリフォーム方法があるのかご紹介します。
外壁が腐食する原因
外壁が腐食する大きな原因は、塗膜の割れや剥がれ、クラック(ひび割れ)部分などから侵入した水の影響によるものです。
特に、深刻なひび割れともいえる構造クラックが発生していると建物内部に雨水が浸入しやすくなってしまいます。小さなひび割れは大きなクラックに繋がることもあるため、それほど目立たないひび割れだからといって放置してしまうと、気づいた時には大きくなっているケースも多いです。
また、クラック以外に窓のシーリングの隙間から水が侵入することもあり、これも外壁の腐食に繋がってしまうのです。
雨が降っても、すぐにからりと晴れて水分が蒸発すればそれほど心配はありません。しかし、長時間水分に触れてしまうと、腐食のリスクが高くなります。
雨樋の故障も原因の一つ
雨樋には建物の屋根に降った雨を集め、地上に流す働きを持っています。同時に、外壁に雨が垂れないようにしたり、地面から跳ね返る水を侵入させたりしないようにする役割も持っているため、雨樋が壊れていると外壁の隙間から水が侵入し、腐食を招いてしまうのです。
塗膜の劣化にも注意
外壁の塗料は年数が経過すると塗膜の状態が劣化し、本来の性能を保つことができなくなります。適切なタイミングでメンテナンスを行わないと塗膜が弱まり、雨が侵入しやすくなることも多いです。
外壁の腐食を防ぐリフォーム方法
できるだけ外壁が腐食するのを避けるためには、以下のような方法が効果的です。
1)外壁の塗り替えを行う
外壁塗装は適切なタイミングで行うことが大切です。使用する塗料によって耐用年数が異なるため、マイホーム購入時に決めた塗料の情報を調べるとタイミングを判断することができます。
耐用年数が過ぎる前にリフォーム会社に連絡し、すぐに対策が必要か確認してもらうと安心です。
2)チョーキングやひび割れはすぐに補修
壁が白い粉を吹くチョーキング現象や、クラックと呼ばれるひび割れが発生している場合、外壁が劣化している状態だと判断できます。ただ粉を吹いているだけ、小さなひび割れだけだからと放置するのではなく、すぐに補修が必要です。
3)腐食した木製の外壁を金属製サイディングに張替え
木製の外壁の場合、再度木製の外壁に張替えたとしてもすぐに腐食してしまう可能性があるため、リフォームのタイミングで金属製のサイディングに張替えることをおすすめします。
木はどうしても水分を吸収しやすいことから腐食しやすく、頻繁にメンテナンスをしなければならないのでコスパが悪くなりがちです。
4)外壁の腐食部分をカチオンで補修
下地を強くするために使われているのが、陽イオンである「カチオン」系の下塗り剤です。カチオンはプラス電荷を持っており、下地に使われているマイナス電荷を持った陰イオンの材料と磁石の働きによって引き寄せあう特徴を持っています。
これによりカチオンと下地が強く引き寄せあい、強固な下地を作ることができるのです。
この仕組みを利用し、カチオンで補修してから外壁材の補修をすると密着性が向上し、補修した部分が強くなります。補修した部分を長持ちさせたいと考えている方にもぴったりの方法です。
リフォームで外壁を腐食から守る
外壁は家の外側を守ってくれているとても大切な部分であり、腐食により外壁の力が弱まると建物を守る力が弱くなります。
建物は適切な時期に必要なメンテナンスをしないと短期間で傷んでしまうので、腐食している外壁は放置せず、リフォームすることをおすすめします。
特にチョーキングやひび割れなど目に見える劣化が発生しているのなら、できるだけ早い段階で対策をとることにより、それ以上建物が腐食するのを抑えられるので、まずは信頼できるリフォーム会社・外壁塗装業者に状態を判断してもらってはいかがでしょうか。
腐食を発見したらすぐに現地調査の依頼をおすすめします。
「腐食してそうだな」、、、と感じる部分があったらすぐ信頼できるリフォーム会社に現地調査・見積依頼をおすすめします。腐食がより大きくならないように対処する事も必要です。