2020年07月28日
外壁も屋根も経年劣化を防ぐことはできません。経年劣化によってどのような現状が発生するのか、劣化を抑えるためにはどうすれば良いのかについてご紹介します。
外壁や屋根の経年劣化の症状
外壁や屋根が経年劣化した場合に現れる代表的な症状は以下の通りです。
チョーキング
外壁の表面部分に白い粉が浮き出す現象で、白亜化現象とも呼ばれます。手で触ると白い粉がつくのでわかりやすいです。
塗膜の中には顔料が含まれており、塗装してから5~10年ほど経つと顔料が紫外線の影響などで粉化して表面に出てチョーキング現象が起きます。
寿命が短いアクリル塗料は短い年数でもチョーキングが発生しやすいです。また、正しい施工をしなかった場合にも発生しやすくなります。
チョーキング現象を放置すると建物の寿命が短くなるため、早い段階で気づくことが理想的です。
ひび割れ
外壁のクラック(ひび割れ)も経年劣化によって発生しやすいトラブルです。クラックは大きく分けると2種類あります。
1つ目が「ヘアクラック」と呼ばれる髪の毛のような細いひび割れです。主に日光や紫外線を浴びたことによって劣化した塗膜が膨張収縮した際に発生します。
深さは4mm以下で、メンテナンスの緊急性はそれほど高くありませんが、放置すると1つのひび割れで「構造クラック」と呼ばれる更に深刻な状態に繋がってしまうので、お気をつけください。
「構造クラック」は大きなクラックで、外壁内部からひび割れているため建物の強度低下や雨水の浸入の要因になります。小さなクラックの悪化や、地震などによって発生するもので、特に新築から8~9年以降で現れやすくなるのが特徴です。
構造クラックはすぐに補修したほうが安心できます。
塗膜の浮き・剥がれ
塗膜の浮きや剥がれは、経年劣化によって発生する小さなひび割れなどから水が浸入することにより発生します。放置すると建物内部に水が浸入し、建物強度が低下するため注意が必要です。新築から10年ほど経過すると発生しやすくなり、そこから徐々に増えるので早めに対策をとることをおすすめします。
サビ
屋根や外壁は大気中の水分や雨の影響を受けやすく、錆びることがあります。塗料の種類によって症状が現れ始めるタイミングは異なりますが、早いと新築から5~10年で錆が発生し、放置すると腐食や雨漏りを引き起こします。
色あせ・変色・汚れ
紫外線の影響により外壁や屋根が色あせることがあります。また、日が当たらない場所や湿気が多い土地ではコケや藻、カビなどの汚れが発生しやすくなり、屋根や外壁を変色させることも多いです。
艶がなくなるなどの変化は新築から1~2年程度で現れ始め、新築から6~7年程度でコケや藻、カビなどの汚れが発生しやすくなります。
外壁や屋根の劣化の対応方法
具体的にどのような対応方法があるのかご紹介します。
耐久性の高い塗料を選ぶ
長期間にわたってしっかり家を守ってくれる耐久性の高い塗料を選ぶことをおすすめします。
フッ素塗料 3,200~4,700円 15~20年
無機塗料 4,200~5,200円 15年~
平米単価相場の安さだけを重視してしまうと耐用年数が短く、すぐに塗り替えが必要になることもあるので注意が必要です。
コーキングの打ち替え
経年劣化しているコーキングを撤去し、新しいものを上から塗布します。費用は1メートルあたり1,500円~です。
既存のコーキングを撤去しない打ち増しの場合は1メートルあたり1,000円~に費用を抑えられますが、劣化したコーキングの上から新しいコーキングを塗布しても耐久力は期待できません。
高圧洗浄
状態が悪化してからだと厳しくなりますが、付いたばかりの汚れは高圧洗浄で簡単に落ちることもあります。専門の業者に依頼した場合、30坪ほどの家で18,000円~70,000円ほどです。
BXゆとりフォームでは劣化の診断も行っているので、お気軽にご相談ください。
いつメンテナンスを実施するべきか、、、事前に確認を
経年劣化は避けられないものですので、それに対応して、何時施工・メンテナンスするか事前に把握しておくことが重要です。環境にもよりますが、メンテナンスの時期はある程度想定できます。
一度リフォーム専門店、塗装専門店に確認しておく事をおすすすめします。