2020年04月14日
外壁を手で触った際に手に白い粉が付いた事がありませんか?その白い粉が付く事を、チョーキング現象といいます。見た目でもわかりやすいです。
チョーキング現象とは?どのように確認して対処すればよい?
チョーキング現象とは「白亜化現象」とも呼ばれるもので、外壁の表面に白い粉が浮く現象のことをいいます。外壁を手で触った際に手に白い粉が付くため、見た目でもわかりやすいです。
この白い粉の正体は塗膜の中にある顔料で、これが粉化してでてくる現象のことを言うため、顔料を使っていないクリア塗料の場合は、何年経過してもチョーキング現象が起こらないこともあります。基本的に色のついている塗料を使って行った外壁塗装の場合は、経年劣化によりチョーキング現象が起こると考えておかなければなりません。
チョーキング現象が起きる時期
一般的に外壁の塗装を行ってから5~10年ほど経った際に発生する現象であり、外壁の劣化現象の一つでもあります。そのため、チョーキング現象が発生したら、外壁塗装について検討してみるのがおすすめです。
一般的には劣化現象ではありますが、外壁を塗装をする際に塗料を十分にまぜ合わせなかった、手順を間違えたなどの施工不良が原因で起こるケースもゼロではないため、このあたりは注意しておかなければなりません。
もしも、外壁塗装をしてからまだほんの2~3年程度なのにチョーキング現象が発生した場合は、施工不良を疑う必要があります。
チョーキング現象を放置してしまうと更に状態が悪化することがあるので、早い段階で外壁の塗り替えについて検討をおすすめします。外壁の保護機能が失われているサインでもあるので、チョーキング現象が起きていることに気づいたら対策が必要です。
今すぐできる!チョーキング現象確認方法
自分の家の外壁にチョーキング現象が起きているかどうかを確認するためには、壁を指でなぞってみる方法が最もわかりやすいです。顔料の色がつくので、白い外壁なら手が白くなり、茶色い外壁なら茶色くなります。
気をつけなければならないのが、家の外壁すべてでチョーキング現象が発生することもあれば、部分的に発生することもあるということです。チョーキングは劣化現象の一つなので、紫外線の影響で外壁が劣化しやすい南側の壁に発生しやすくなります。
2階の壁を確認することができれば最も効果的です
チョーキング現象を確認するときのポイント
家がどれほど傷んでいるかを確認する場合、最も傷みが激しいと考えられる場所をチェックすることが大切です。南側の壁のうち、特に太陽の光を浴びやすい場所をチェックします。
しかし、雨があたる場所だと粉が浮いても雨で流されてしまう可能性があるため、直接雨が当たりにくい場所を確認してみたほうがわかりやすいです。
チョーキング現象は、劣化のサインなので、浮いた粉が雨などで流されたとしても、外壁の状態が良くなったわけではないのです。
チョーキング現象の程度を確認
少しでも手が白くなれば、すぐに外壁塗装が必要なわけではありません。ほんの少し白くなる程度なら焦る必要はないといえます。ただし、まるでチョークの粉を触ったかのように手に色がつく場合は、かなり外壁の状態が悪化している証拠です。
そもそもなぜチョーキング現象が起こる?原因とは
チョーキング現象が起こる大きな原因は、外壁使われている塗料の劣化です。塗料の中には樹脂と顔料、添加物、溶剤などが含まれているのですが、塗装されてから5~10年ほど経つと、塗料の中に含まれている顔料が少しずつ分解され、粉状に変化していきます。
顔料はそもそも粉であり、その粉が年月をかけて徐々に表面に浮き出てくるのがチョーキング現象です。
外壁は外にあるため、どうしても紫外線や雨風の影響を受けてしまいます。中でもチョーキング現象を引き起こす最も大きな原因とされているのが紫外線です。紫外線が当たりやすい場所はチョーキング現象が発生しやすくなります。
施工不良が原因のケース
チョーキング現象は劣化のサインでもありますが、正しい施工を行わなかったために劣化が早まり、結果として塗装をしてからほんの数年でチョーキング現象が起きてしまうことがあります。業者の中には、コストカットや工期短縮の目的で手を抜いた施工をしている業者もあるのです。
使用する塗料による違い
塗料によって耐久性は異なります。中でもアクリル塗料は寿命が短く、他の塗料に比べて早い段階でチョーキング現象が起きやすいです。チョーキング現象は白色顔料が粉に戻る現象でもあるため、濃い色の塗料よりも白に近い塗料のほうが発生しやすいのが特徴です。
チョーキングを起こした外壁は外壁塗装業者に依頼するべき?
チョーキング現象は外壁が悪化している状態なので、基本的な対策はリフォーム会社・外壁塗装業者に依頼して塗り直すことになります。この時、高圧洗浄で粉をしっかりと洗い流し、その後に塗装を塗り替えるのが基本です。
BXゆとりフォームでは下地の補修から始め、高圧洗浄、下塗り・中塗り・仕上げ塗りの3度塗りをして丁寧に仕上げているのが特徴です。
高圧洗浄
まずは浮いている粉を洗い流します。ここで流し方が不十分だと、塗料の接着力が弱まってしまうこともあります。そのため、非常に重要な作業です。
だからといって無理な圧力をかけて洗浄してしまうと、傷んでいる外壁に致命傷を与えてしまう可能性もあるため、慎重に行わなければなりません。自分で高圧洗浄機を使ったりブラシなどでゴシゴシこすったりすると、壁が剥がれてしまう可能性もあるため注意が必要です。
塗り直し
下塗りや上塗りなどの作業を行います。塗料は、慎重に選ぶことが大切です。外壁の状況や立地条件などによっても最適な塗料が異なるので、外壁塗装に関してたくさんの実績を持っているリフォーム会社に相談をしたほうが安心できます。
チョーキング現象を放っておくとどうなる?
チョーキング現象が起きている外壁を放置した場合、更に状態が悪化し、建物の寿命が短くなってしまいます。外壁の塗装で使われている塗料には家の大切な壁を守る役割があり、チョーキング現象が起きているということは、その塗料が本来の役割を果たせていない状態です。
つまり、家を守る力が失われているともいえるので、
外壁が傷んでしまう前に、塗り替えについての検討をおすすめします。
外壁は紫外線や雨、風など実に様々なものにさらされているので、定期的なメンテナンスをおすすめします。
放置した場合のリスク
チョーキング現象が発生している外壁を放置すると、ひび割れが起きたり、カビや藻、コケなどが発生しやすくなります。これまで塗料によって水から守られていた外壁でチョーキング現象が発生すると、外壁の材料に直接水が接触します。
水分に接したままの外壁は乾きにくい状態になり、湿度が高い環境を好むカビが発生しやすくなります。
カビや藻などのトラブルが発生するとそこから更に壁が傷んでいくので、十分に注意が必要です。外壁の痛みが進むと、ヒビ割れリスクも高まり、雨漏り等の心配も発生します。
チョーキング現象が発生しているからといって家が崩れたりする心配は少ないですが、早めの対策を心がけることが重要です。
BXゆとりフォームのチョーキング現象対策
BXゆとりフォームではチョーキング現象に強い塗料も取り扱っており、効果的な対策ができます。
耐用年数が長い塗料を選べばその分塗り替えの回数を抑えられますが、塗料の費用は高めです。
もちろん耐用年数が短くても安いものを選択したいといったご相談も受け付けているので、困っていることがあればぜひ一度ご相談ください。
現在の状態を見極めて丁寧な下地補修と洗浄、塗り直しを行っているため、外壁の機能回復につながります。
チョーキング現象は劣化開始のサイン
チョーキング現象が出始めたら壁の劣化が始まった目安と考えられます。チョーキングが出始めたらすぐに対策をしなければいけない訳ではありませんが、少なくとも何年後かに塗装をするといった対策を考え始める事をおすすめします。