2023年04月17日
年月の経過とともにコンクリート外壁は少しずつ劣化していきます。その原因と劣化によって見られる症状、コンクリート外壁の塗料の選び方を解説します。
コンクリート外壁の劣化原因とは
コンクリート外壁が劣化する大きな原因は、太陽光と雨風の影響によるものです。
太陽光
特に大きく影響するのが、太陽光です。太陽光に含まれる紫外線と熱が塗装を破壊し、コンクリート外壁を劣化させます。そのため、外壁の中でも太陽光が当たりやすい南側の外壁が早く劣化しやすいです。
雨風
雨風による影響もあります。酸性の雨は外壁の表面を著しく劣化させる原因の一つです。また、台風や強風の際に雨や砂などが外壁に激しく打ち付けられ、劣化を招くこともあります。
塗装が必要なコンクリート外壁の劣化症状
コンクリート外壁が劣化すると、さまざまな症状が現れるようになります。代表的な劣化の症状は、以下の5つです。
ひび割れ
目で見てわかりやすい劣化症状が、ひび割れです。
0.3mm以下の小さなひび割れはヘアークラック、それよりも大きなものは構造クラックと呼ばれます。大きな構造クラックが発生している場合、早期に対処しなければ雨漏りなどに繋がってしまうこともあるため、注意が必要です。
色あせ
経年劣化により、家を建てたばかりの頃や塗装し直したばかりの頃と比較すると、少しずつ外壁の色があせていきます。
色あせが発生しているということは、塗膜の防水性能が落ちていることを示しているので、放置すると劣化が進行します。
チョーキング
コンクリート外壁を触った際、指に白い粉がつく場合はチョーキングと呼ばれる現象が起こっています。チョーキングは、太陽の熱や紫外線、または雨風などの影響を受けて発生する外壁の劣化です。
外壁の塗料に含まれている成分が少しずつ分解され、チョーキング現象として外壁の表面に現れてしまいます。
錆の発生
コンクリートの外壁に錆が発生しているのであれば、塗膜が劣化することによって防水効果が弱くなっているサインです。外壁の内部に雨水が入り込んだことによって錆が発生しているので、外壁の表面のみきれいに錆を落としても根本的な解決にはなりません。
カビ・苔・藻の発生
外壁の劣化を放置すると発生するのが、カビ・苔・藻です。そのため、カビ・苔・藻などの症状がみられる場合は劣化が進行している状態だと判断できます。
コンクリート外壁の塗料の選び方
コンクリート外壁は、そのままの状態だと水分を吸収しやすいので、防水のために塗装が必要です。コンクリート外壁用塗料の特徴と、コンクリート外壁用塗料の種類について解説します。
コンクリート外壁用塗料の特徴
コンクリート外壁用塗料は、機能面に注目して選ぶことをおすすめします。
まず、紫外線や雨などの影響を受けにくい耐候性が高いものが挙げられます。次に、水をはじく防水性を備えた塗料も効果的です。コンクリート外壁で起こりやすいトラブルは、防水に力を入れておくことによって防げることもあります。
また、湿気は通しながらも水を遮断する透湿性が高い塗料もコンクリート外壁に向いています。
コンクリート外壁用塗料の種類
コンクリート外壁用塗料として、代表的なものは以下の3つです。
- 撥水剤…水を弾き、雨漏りを防ぐ
- カラークリヤー塗料…撥水剤よりも効果的に外壁を保護する
- 弾性塗料…ひび割れを保護し、雨漏りを防ぐ
詳細についてはリフォーム業者に相談してみることをおすすめします。
劣化が進行しないうちに対策を
コンクリート外壁の劣化症状がみられる場合、進行しないうちにリフォームで対応することが大切です。
初期の段階であれば塗装などで対応できたとしても、症状が進行すると大掛かりなリフォームが必要になってしまうことも多いです。結果的に高くついてしまうこともあるため、まずは信頼できるリフォーム業者に相談してみることをおすすめします。