2019年10月09日
費用算出の前に屋根面積を計算しよう
屋根のリフォームをする前に行っておきたいのが、かかる費用の計算です。この時、屋根面積に関する情報が必要となります。
図面がある場合
新築時の図面やリフォームした後の図面がある場合、より早く精度の高い計算~(見積り)をすることができます。実際にリフォーム会社・外壁塗装業者が料金を計算する際にも、図面を持ちいて見積作成することが多いです。
計算式は次の通りとなります。
「屋根面積=屋根投影平面積×勾配伸び率」
それぞれについてご紹介します。
屋根投影平面積
屋根を上から見た時の面積のことをいいます。図面を確認し、床面積と軒出面積を足すことで計算可能です。
勾配伸び率
底辺に対し、斜辺の長さを求める場合の倍率のことです。
例えば上記画像のように書いてある場合、寸法勾配は10、分数勾配は4.0/10(以下参照)です。
続いて、以下をチェックして勾配伸び率を算出します。
寸法勾配 | 分数勾配 | 勾配伸び率 |
1寸5分 | 1.5/10 | 1.011 |
2寸 | 2.0/10 | 1.02 |
2寸5分 | 2.5/10 | 1.031 |
3寸 | 3.0/10 | 1.044 |
3寸5分 | 3.5/10 | 1.059 |
4寸 | 4.0/10 | 1.077 |
4寸5分 | 4.5/10 | 1.097 |
5寸 | 5.0/10 | 1.118 |
5寸5分 | 5.5/10 | 1.141 |
仮に屋根投影平面積を80㎡、勾配が4寸、勾配伸び率が1.077だった場合、先ほどの計算式に当てはめると屋根面積は「80×1.077=86.16㎡」です。
図面がない場合
図面がない場合は、「屋根面積=一階床面積×1.5(係数)」の計算式を用いて計算可能です。
※係数部分は屋根勾配が緩い場合は1.3とします。
例えば一階床面積が50㎡だった場合、屋根の面積は「屋根面積=50×1.5=75㎡」です。
ただし、こちらの計算式は大まかな計算式となるので、図面がある場合に比べると精度は低くなります。
リフォーム会社に依頼してもOK
自分で計算した金額が間違っていたということになると大変なので、専門的に調べてくれるリフォーム会社に依頼するのもおすすめです。
BXゆとりフォームでは無料の現地調査を行っているので、お気軽にお問い合わせください。
屋根リフォームの費用相場
屋根のリフォームをする際に、具体的にどれくらいの費用がかかるのかについて詳しくみていきます。
屋根修理の費用相場
30坪の建物を想定した際にかかる費用相場についてご紹介します。
具体的にどのような修理をするのかによってかかる費用は変わってくるので、自分の検討している修理の内容と、かかる費用についてチェックしてみる事をおすすめします。
修理内容 | 費用(一例) |
棟板金の取り替え | 30,000~100,000円 |
雨どい修理 | 3,000~100,000円 |
雨漏りの修理 | 50,000~500,000円 |
雪止めの設置 | 30,000~800,000円 |
漆喰の補修 | 30,000~100,000円 |
瓦の差し替え | 10,000~50,000円 |
スレート屋根の差し替え | 10,000~50,000円 |
※あくまで一例で状況により記載以上かかる場合もあります。
注意しなければならないのが、足場を安全上、施工上設置する必要がある場合は、足場設置費用が別途、必要になります。
また、細かい調査をした上での修理が必要な場合は、調査費用も別途がかかるので理解しておかなければなりません。
調査の規模・内容によっては10万円以上かかることもあります。部分的な修理をお願いしようと考えていたものの、調査をしてもらったところ家を長く持たせるために、リフォームを勧められるケースも多いです。
一次的な対策として部分的な修理だけでやり過ごそうとすると、結果的に後に大掛かりなリフォームが必要になることもあるので注意しておく必要があります。
屋根リフォームの費用相場
部分的な修理では対応できない場合、総合的なリフォームについて考えていくことになります。
代表的な工法と30坪の建物を想定した費用についてご紹介するので参考にしてみてください。
リフォーム工法 | 費用 |
塗装工事 | 800,000円~ |
葺き替え工事 | 1,200,000円~ |
重ね葺き工事 | 1,000,000円~ |
それぞれの工法の特徴は次の通りです。
塗装工事
工法の中では特に手軽な方法です。塗装の前に高圧洗浄機を使って汚れを落とし、現在の屋根の表面に新たな塗装を施工することにより、屋根を守ります。
葺き替え工事
現在の屋根は撤去し、新しいものに取り替える工法です。
劣化状況がひどい場合などには葺き替え工事でなければ対応できないケースもあります。
重ね葺き工事
既存の屋根の上に新たな屋根材を重ねる方法です。現在設置されている屋根材に大きな劣化が見られない場合や、機能面での修理というよりも見た目を変えたいときなどに最適です。
屋根材別の単価相場
屋根材によってかかる費用は変わってきます。
特に高いグレードのものを使用したいと考えた際には、費用が跳ね上がることもあるので、注意が必要です
屋根材の種類 | 平米単価の相場/㎡ |
ガルバリウム | 6,000~9,000円 |
瓦 | 8,000~12,000円 |
コロニアル | 4,500~8,000円 |
銅板 | 18,000円~20,000円 |
樹脂・セメント | 9,000円 |
本瓦 | 50,000円 |
※こちらは屋根材に職人の人件費も加えた金額です。依頼するリフォーム会社・外壁塗装業者やエリアによって具体的な金額は変わってくるのでご注意ください、
その他の費用
屋根の修理には他にも様々な費用がかかるので、約30坪の建物を修理する際にかかる費用として、一例をご紹介します。
内容 | 費用相場 |
仮設足場 | 100,000~300,000円 |
高圧洗浄 | 25,000~30,000円 |
錆止め | 75,000~100,000円 |
防水シート | 80,000~100,000円 |
屋根材撤去費 | 200,000~400,000円 |
諸経費 | 5~15%前後 |
各ケースによってかかる金額は変わるので、事前に確認が必要です。
屋根リフォームの費用算出方法
屋根のリフォームにかかる費用を計算する際には、先述した屋根リフォームの費用相場を参考にした上で計算する事をお勧めします。
また、その前にご紹介した屋根面積と照らし合わせて考えると、自分が修理した場合の大体の費用が計算可能です。
規模の小さいリフォームでも足場を設置しなければならない場合、足場の設置費用も別途発生することになります。
それから、調査をした上で他に修理やリフォームの必要性が出てくることもあるので、まずは見積りから依頼してみるのがおすすめです。
屋根リフォームの見積り例
重ね葺き工法を行う際に代表的な方法ともいえるのが、ガルバリウム鋼板と呼ばれるものを用いた方法です。ガルバリウム鋼板には様々な種類があり、どれを選択するのかによって料金も変わってきますので注意が必要です。
BXゆとりフォームで行っている一例をご紹介すると、軽くて地震に強い「ニチハ/横暖ルーフ プレミアムS」の場合、切妻タイプの屋根の場合は1㎡あたり10,300円、寄棟タイプの屋根の場合は12,000円となっています。
そのため、30坪で考えると103万円~120万円程度です。なお、足場代、諸経費は含まれていないので、こちらは別途発生することになります。
ほか、種類によって異なるガルバリウム鋼板を使用した屋根材の費用についてまとめました。
ガルバリウム鋼板 | 切妻/1㎡あたり | 寄棟/1㎡あたり |
ニチハ/横暖ルーフ プレミアムS | 10,300円∼ | 12,000円∼ |
LIXIL/T・ルーフシリーズ | 13,000円∼ | 14,500円∼ |
アイジー工業 スーパーガルテクト | 9,500円∼ | 10,000円∼ |
アイジー工業/スーパーガルテクト フッ素 | 10,300円∼ | 12,000円∼ |
それぞれ特徴が異なるので、現地調査の際にでもリフォーム会社の担当者にご確認する事をお勧めします。
同平米・同内容の屋根リフォームでも費用が異なる理由
次のような理由によって費用が変わります。
既存屋根材の種類
代表的な屋根材としてはスレート屋根が挙げられますが、他にも陶器瓦(日本瓦)や(ガルバリウム鋼板)など、種類は豊富です。
もともとの屋根材がどのような種類なのかによって、行われるリフォーム方法も変わってくるので、料金が変わってきます。
屋根下地の劣化状況
屋根の下地が劣化している場合、塗装の塗り直しや、重ね葺きでは対応できない可能性が高いです。
そのため、リフォーム工事の中では最も大掛かりとなる葺き替えしか選択できず、費用が高くなってしまうことがあります。
屋根の勾配
屋根が急な勾配の場合は、それだけ作業をするのも大変になり、作業手間や細かい足場作りのための費用が発生することになってしまいます。
かなり急勾配の屋根の場合は屋根面にも足場を設置しなければなりません。
周辺環境
周りに何もない地域に建てられている家なら特に気にする必要はないのですが、周辺環境の問題がある場合は別途費用が発生することがあります。
例えば、リフォーム工事をする際には残土や粉塵が発生するのですが、これらが周辺環境を悪化させてしまうのを防ぐため、場合によってはクリーンカーを導入しなければならないようなケースも考えられるからです。
住宅密集地などでリフォームを行う場合は注意が必要です。
落下に配慮しなければいけない
周辺環境の問題と同じく、万が一作業でミスが発生して物が落下すると重大な被害が出る可能性のある場所では、落下物を防ぐための対策を取る費用が必要です。
足場作りが重要になってくるわけですが、状況によっては複雑な足場を設けなければならず、そのための費用がかかる可能性もあります。
こんなトラブルには要注意!
屋根の修理やリフォームでトラブルが発生してしまった例もあります。具体的なトラブルを紹介します。
有償の修理を無断で追加される
こちらから依頼していない工事を勝手に行い、その費用を加算して請求されたというトラブルがあります。事前に契約しておらず、同意もしていない工事なら追加分の費用は支払う必要はありません。
ですが、口約束で「○○もしておきますか?」と聞かれ、それが有料オプションだとわからずにお願いしてしまった場合には支払わなければならないこともあるので注意が必要です。
アフターサポートがない
工事終了後に不具合が発生したものの、それらに関するサポートが一切ないトラブルもあります。
あまりにも安いリフォーム会社に依頼した場合に発生しやすいトラブルです。
近隣住宅の建物や車を損傷させる
近隣住宅や車を損傷させたり、塗料等を付着させてしまうトラブルです。
トラブルを防ぐために具体的にどのような対策をしてくれるのか、万が一何か被害が発生した場合に補償はあるのかなどについて確認する事をお勧めします
近隣住民からのクレーム
屋根の修理やリフォームではかなり大きな音が発生することもあり、騒音トラブルも多いです。
事前に周辺に挨拶に行ってくれるリフォーム会社・外壁塗装業者を選んでおくと安心です。
安心できるリフォーム会社・外壁塗装業者選びに必要なこと
トラブルなく屋根の修理・リフォームをするためには様々なポイントに注意しなければなりません。
特に重要なのは以下の5点です。
2社以上に見積りを依頼する
屋根の修理・リフォームに対応しているリフォーム会社・外壁塗装業者は非常にたくさんあります。その中で自分にぴったりのところを選択するためには、場合によっては比較することも大切です。
最低でも2社以上に見積りを依頼して、それぞれ対応や料金をしっかり確認した上で決めると失敗が少なくなります。
見積内容が明確か確認する
見積りの内容がわかりにくいところは、後からよくわからない追加費用などが発生する可能性もあるので注意しておかなければなりません。
あえて見積りの内容をわかりにくくする(記載項目を省く、必要な費用が記載されていない等)ことによって安く見せ、不正に契約を取ろうとしているリフォーム業者もあります。
アフターサポート内容を確認する
アフターサービスがどれくらい整っているかというのは必ず確認しておかなければならないポイントです。
リフォーム会社・外壁塗装業者によってはかなりの短期間しかサポートが用意されていない、サポートしてもらえる内容が薄く、何かトラブルが発生したときに高額な費用がかかってしまう場合もあります。
現地調査の丁寧さを確認する
現地調査を適当にするようなリフォーム会社・外壁塗装業者は信頼できません。そのようなところに依頼してしまった場合、仮見積りに比べて本見積り時の料金が跳ね上がってしまう恐れがあります。
実績が豊富なリフォーム会社・外壁塗装業者に依頼する
いくら口頭でいいことを言っていたとしても、実績が伴わない場合は避けておいたほうが無難です。
全く実績がわからないところだと、修理やリフォームの技術力が足りず、満足のいく結果にならない可能性があります。
BXゆとりフォームはアフターサポートも万全!
アフターサービスが整っていて、実績も豊富なリフォーム会社・外壁塗装業者を選ぼうと考えた場合、BXゆとりフォームなら安心していただけます
実績は35万件を突破。リフォーム産業新聞社で何度も取り上げられているほか、同社が発表している全国住宅リフォーム売上ランキングでは、東京エリアにおいてリフォーム専業店として9年連続で売上実績No.1を実現しています。
また、コンテストでも多くの受賞実績があるのが強みです。サポートに関して屋根のリフォームも保証書を発行するほか、定期点検も用意しており、アフターサポートも万全となっています。
BXゆとりフォームは多くの方から安心してご依頼いただけるよう、お客様第一主義の営業を行っている会社です。顧客満足度はリフォーム業界で最高水準ともいえる95%と高く、ご依頼のうち80%はリピートまたはご紹介による依頼なので、多くの方から評価していただいております。
屋根のリフォームに関して疑問や不安などがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
あくまで現地調査の元に出した金額でないと、、
現地調査なしで金額を出すと、いざ工事の時に補修などの費用が必要になる場合があるので注意が必要です。
概算で出した金額を必要以上に信じ込まず、しっかりとしたリフォーム専門店、塗装会社に現地調査を依頼しましょう