2019年10月06日
外壁塗装の費用算出方法
外壁塗装を検討している方の中には、料金が不安で決めかねている方も多いのではないでしょうか。
費用を求める数式は以外と簡単です。
外壁塗装にかかる費用は「平米単価×外壁面積」の計算式で求めることができます。
平米単価とは
1平米あたりの費用のことであり、金額は工事の項目によって変わります。見積書には1平米あたりの費用が記載されているのでわかりやすいです。
相場の一例をご紹介します。
内容 | 平米単価相場 | |
工事 | 仮設足場 | 1,000~2,000円 |
高圧洗浄 | 300~600円 | |
養生 | 300~600円 | |
飛散防止ネット | 200~500円 | |
コーキング | 900~1,700円 | |
シーリング | 900~1,700円 | |
下塗り | 1,100~2,000円 | |
塗料 | ウレタン系塗料 | 1,400~2,000円 |
アクリル系塗料 | 1,200~1,800円 | |
シリコン系塗料 | 2,200~3,500円 | |
フッ素系塗料 | 3,200~4,700円 | |
光触媒・無機塗料 | 4,200~5,200円 | |
遮熱・断熱塗料 | 4,500~5,500円 |
どのリフォーム会社・外壁塗装業者に依頼するのか、具体的にどのような工事を必要とするのかによって金額は変わってきます。
ただ、一般的には上記の通りとなっているので、これと比較してあまりにも高いところ、またはあまりに安いところは何らかの理由があると考えられるので避けておいたほうが良いです。
※平米単価相場は記事作成時のものとなります。ご了承ください。
外壁面積とは
外壁の面積を調べる計算式は、「延坪×3.3×係数(1.2)=外壁面積」です。
まず、「延坪×3.3」を計算することにより延べ床面積の値に変換します。
続いて係数についてです。建築基準法解説で採光のための開口部の有効面積(居室の床面積の1/7以上)が定められているところから係数によって求める事ができます。
係数として用いられるのは1.1~1.4の係数です。なお、延べ床面積が大きくなるほど1.1などの小さい数字を使ったほうが実測値に近づきます
例えば、40坪の住宅だった場合、「40×3.3×1.2=158.4㎡」のようになるわけです。
外壁塗装の費用算出例
最初にご紹介した「平米単価×外壁面積」に当てはめて考えます。
例えば、先程例に挙げた40坪(外壁面積158.4㎡)の住宅で計算した例は次のとおりです。
足場や高圧洗浄など必要な各工事に158.4㎡をかけて計算したところ、455,200~80,7840円となりました。
これに塗料の金額をプラスします。
平米単価相場2,200~3,500円となるシリコン系塗料に外壁面積をかけると金額は348,480円~554,400円です。
これらを合計すると、40坪(外壁面積158.4㎡)の住宅で外壁塗装にかかる金額は803,680~1,362,240円ということになります。
各リフォーム会社・外壁塗装業者によって1つの作業あたりの料金設定が大きく異なるため、どうしても幅が広くなってしまいます。
具体的な金額について知るためには、やはり直接現調を依頼し、きちんと建物の大きさを測定してもらわなければなりません。
外壁塗装の費用相場
一般的な2階建て住宅の場合、坪数は35坪前後のものが多いです。これを参考例として具体的な費用の内訳についてみてみます。
なお、先述した外壁面積の計算式に当てはめると35坪は「35×3.3×1.2=138.6㎡」です。
塗料はシリコン系塗料を選択したとします。
項目 | 平米単価 | 合計金額 |
※平米単価×138.6㎡ | ||
仮設足場 | 1,000~2,000円 | 138,600~277,200円 |
高圧洗浄 | 300~600円 | 41,580~83,160円 |
養生 | 300~600円 | 41,580~83,160円 |
飛散防止ネット | 200~500円 | 27,720~69,300円 |
コーキング | 900~1,700円 | 124,740~235,620円 |
シーリング | 900~1,700円 | 124,740~235,620円 |
下塗り | 1,100~2,000円 | 152,460~277,200円 |
シリコン系塗料 | 2,200~3,500円 | 304,920~485,100円 |
合計 | 956,340~1,746,360円 |
この他に20,000円~50,000円前後の雑費も見込んでおく事をおすすめします。行われる可能性のある工事についてまとめましたが、場合によっては他の工事が必要になる場合もあるので、その場合は別途費用がかかってきます。
現在の状態によってかかる費用は大きく変わってくるので、具体的な費用については必ず工事を依頼する前に確認しておかなければなりません。また、複数のリフォーム会社・外壁塗装業者に見積もりを依頼し、比較することも大切です。
塗料の種類で費用は大きく変わる
塗料 | BXゆとりフォーム相場 | 一般相場 |
※工事費含む | ※工事費含まず | |
ウレタン系塗料 | 2,700円~ | 1,400~2,000円 |
アクリル系塗料 | – | 1,200~1,800円 |
シリコン系塗料 | 3,300円~ | 2,200~3,500円 |
ラジカル塗料 | 4,600円~ | 2,500~3,000円 |
フッ素系塗料 | 5,300円~ | 3,200~4,700円 |
光触媒・無機塗料 | 5,670円~ | 4,200~5,200円 |
遮熱・断熱塗料 | – | 4,500~5,500円 |
塗料の種類と、費用についてまとめました。BXゆとりフォームでは工事費を含んだわかりやすい価格でご紹介しています。
比較している一般相場は工事費を含んでいない価格となっています。(金額は記事作成時のものです。ご了承ください。)
これに工事費がプラスされる形になります。BXゆとりフォームの標示価格に関しては、比較的お求めやすい価格となっています。
なお、各塗料によって特徴が異なるので、こちらも確認が必要です。
ウレタン系塗料
リーズナブルなのが特徴で光沢もあるため、高級感も出すことができます。
アクリル系塗料
はっきりとした色合いが特徴で、外壁に使われる塗料の中では特に費用を安く抑えることができます。紫外線には強くないため耐用年数が短いのがデメリットとなります。
シリコン系塗料
塗料の中でも耐用年数が長いこともあり、コストパフォーマンス重視で塗料を選びたいという方からも人気です。
ラジカル塗料
老化因子の「ラジカル」を抑える働きがあり、耐久性が高くてコストパフォーマンスにも優れています。
フッ素系塗料
価格が高めというデメリットはありますが、耐久性や耐候性、撥水性といったものに優れています。
光触媒・無機塗料
高価ではありますが機能性で優れているのが光触媒塗料です。汚れにくいという魅力があります。
遮熱・断熱塗料
耐用年数が長く、省エネやエコといったものにこだわっている方から選ばれている塗料です。熱を反射するため、室内の温度上昇を防げます。
同じ規模の建物でも塗装費用が異なる理由
同じ規模の建物だったとしても、ケースによって塗装費用が大きく異なる場合があります。理由として挙げられるのが次の6つです。
家の形状
形状が変われば外壁の面積も変わってきます。そういったものの中には、坪数が20坪しかなくても実際の外壁面積は25坪と同等なものもあるのです。
更に、足場を作る工程が複雑になってしまったりすると、その分高い費用がかかることになります。特殊な形状の建物ほど費用は高くなりがちです。
窓の数や大きさ
同じ30坪の建物でも、窓の数が多い場合や、大きな窓がある場合はそれだけ塗装する面積は少なくなります。反対に窓が少ない建物だと塗装部分が多いので、費用が高くなります。
足場の組みやすさ
複数階の建物の場合、基本的に外壁の塗装をする上で足場は必要になります。狭い場所でも人が入れれば足場は組めますが、その分組み方が複雑になり、料金が高くなってしまうことも多いです。
更に、マンションや高層の建物で外壁塗装を施工する場合は足場に使う材料も多く、一般的な住宅に比べて足場の輸送費が高くなり、足場組立費も高くなります。
施工前の劣化状況
施工前にどれくらい建物が劣化しているのかも料金が大きく変わってくるポイントです。
劣化の症状が現れている場合にはただ単に塗装を上塗りするだけでなく、劣化を修理した上で外壁塗装する必要があります。
ただ塗装を上塗りするだけでは強度などの問題が出てしまうようなケースも考えられます。そういった場合は、塗装以外にも修理やリフォームの費用が発生します。
メンテナンスが適切にされていて劣化が少ない状態なら、最低限の外壁塗装費用で実施する事ができます。
警備員配置の有無
外壁塗装を施工する建物の立地などによっては警備員を配置しなければならないケースがあります。これは、住宅の立地などが大きく関係しているもので、交通誘導警備員を配置しないと交通渋滞が予測される場合などです。
当然ながら追加の人件費がかかるので、1日当たりの費用は高くなります。
近隣のトイレの有無
一般的なマナーとして、リフォーム会社・外壁塗装業者が工事依頼者である家主のトイレを使うことはほぼありません。
そのため、近隣にトイレを利用できるコンビニや公園がない場合、仮設トイレを設置します。
こういったケースでは、仮設トイレ設置のための費用も追加されることになります。
見積書で確認すべきポイント
工事業者から見積り書を出してもらったら、必ず確認しておかなければならない項目があります。次のポイントに注目です。
工事内容がわかる見積書になっているか
見積書の内容はできるだけわかりやすいに越したことはありません。
例えば、足場組立、下地調整、三度塗りなどは別途費用がかかってしまうような外壁塗装業者もあるので注意が必要です。
きちんと含まれているか確認しなければなりません。
単位が「一式」表記になっていないか
一式というのは、複数の工程などを1つにまとめて料金を計算し、提示するやり方です。「一式」と表現されてしまうと具体的にどのような作業内容が含まれているのかわからないので注意しなければなりません。
「屋根塗装:一式○円」とまとめられているものではなく、高圧洗浄○円、塗装○円などでそれぞれ細かく数量や単価を出してくれるものが理想的です。
非常に細かい部分でなおかつ金額も大きくないのなら一式で問題ない箇所もありますが、金額の大きい項目が一式でまとめられている場合は金額の詳細を確認する事をおすすめします。
塗料の商品名とメーカーが明記されているか
塗料には実に様々な種類があり、どのメーカーのどの商品を使うのかによって品質が異なります。塗料について詳細に記載されていなかった場合、商品名とメーカーについて確認しなければなりません。
「シリコン塗料」とか「アクリル塗料」というおおまかなくくりではなく、商品名を確認することが大切です。
塗料の缶数が明記されているか
塗料の性能を十分に発揮するためにはメーカーによって指定されている標準塗布量が守られていなければなりません。
缶数が記載されていない場合は、本来必要な量に足りていない可能性があるので確認が必要です。
塗装面積が「平米」になっているか
まれに「坪」表記になっているものがありますが、「平米」表記で作成を依頼する事をおすすめします
注意しておきたいポイントまとめ
工事内容 | 足場組立、下地調整、三度塗りなどは含まれているか? |
単位 | 一式が使われすぎていないか? |
塗料 | 商品名とメーカーが―記載されているか? |
必要な缶数は計算されているか? | |
塗装 | 面積は坪ではなく平米になっているか? |
見積書は項目が多くてチェックするのが大変ですが、トラブルを防ぐためにもきちんと確認が必要です。
外壁塗装の費用に関するトラブルに注意
外壁塗装でよくあるトラブルについてご紹介します
アポなしの訪問販売
突然自宅を訪問してきた外壁塗装業者が、「今塗装をしないと危険です!」とか、「今日契約してもらえるなら足場代を無料にします」など、決断を急ぐ形で訪問販売してくることがあります。
ここで予算外の費用を請求される可能性もありますので注意が必要です
契約する前に、納得いくまで説明を聞く事が重要です。
大幅な値引き
一般的な料金相場に比べ、あまりにも値引きしてくる外壁塗装業者はNGです。しっかりと工事をしようと思ったらそれなりの費用がかかります。外壁塗装の施工費用は、塗料代と職人の人件費の割合が高いこともあり、大幅な値引きには注意が必要です。
実際に相場に比べて安い外壁塗装業者に依頼したらすぐに塗料が剥がれてきて、更にアフターフォローも受けられなかったというトラブルも見受けられます。
追加料金の請求
最初にもらった見積もりには書かれていなかった費用が勝手に追加されており、よくわからないまま支払うことになってしまった方もいらっしゃいます。
金額に関しては必ず他に発生する費用がないのか確認が必要です。
工事終了直後に不具合
外壁塗装を終えて数ヶ月程度しか経っていないにも関わらず、塗装が浮いてきたというトラブルもあります。瑕疵としてクレーム対応をしてもらえれば良いのですが、サポートがしっかりしていないリフォーム会社の場合、しっかりとした対応が期待できないケースもあります。
外壁塗装は信頼できる会社に依頼しよう
信頼できる外壁塗装会社に依頼したいと考えている方は、BXゆとりフォームをご検討ください。年間で約100件以上屋根リフォーム・外壁塗装工事を実施しており、リフォーム産業新聞などメディア掲載実績も豊富、リフォームコンテストでも多数受賞を果たしているため、実績重視で選びたいという方も納得していただけるはずです。
もちろん、塗料品質も安心保証しており、塗膜保証は10年と長期間ご用意しています。売上実績NO1を9年連続獲得するなど、高い評価をいただいているので、ご利用者様からの満足度も高いです。
価格についてもわかりやすく、明快&満足価格となっているため、外壁塗装業者に依頼した際のお金のトラブルを不安に感じている方でも安心してご相談いただけます。あやふやになりがちな細かい工事費についてもきちんと明示し、ご納得いただけるまで見積もりを何度でもお作りさせていただきます。
BXゆとりフォームは、顧客満足度100%を目指し、常にお客様第一主義を貫いていますので、外壁塗装を検討している方はぜひご相談ください。
見積は比較しにくい
リフォーム会社からの見積書をみても、算出方法が分からないから比較しにくいという声をよく聞きます。
単純な内装や水まわりの交換工事と違いリフォーム会社によって数量が異なる事が多い部位です。
また、修繕する部位を含んでいる、含んでいないで異なっている事もあります。
見積提出の際に一つ一つ丁寧に、単純に金額を比べるだけでなく、塗料をどれくらいつかっているのか、塗装期間はどれくらいか確認する事をおすすめします。