2023年02月06日
中古住宅では、屋根のリフォームが必要なケースが多いです。リフォームを行うべき理由と、中古住宅の屋根のリフォーム方法について紹介します。
中古住宅の屋根リフォームが重要な理由
中古住宅を購入した場合、できれば行っておきたいのが、屋根のリフォームです。屋根のリフォームを行うべき理由として、以下の2点が挙げられます。
雨漏りのリスク
屋根の状態が悪い場合、雨漏りのリスクが高まってしまいます。特に、天井にシミが発生しているような中古住宅は雨漏りが起こっているサインといえるので、屋根リフォームが必要です。
地震による損壊リスク
古くに建てられた住宅の多くは屋根が重く、地震による損壊リスクが考えられます。屋根は重ければ重いほど揺れの影響を受けやすくなるため、万が一のことを考えると、軽い屋根に変更しておいた方が安心です。
中古住宅の屋根のリフォーム方法
中古住宅の屋根をリフォームする際には、大きく分けて塗装、葺き替え、重ね葺きの3つの方法があります。それぞれどのようなリフォーム方法なのか解説します。
塗装
塗装とは、塗料を塗ることにより、屋根の機能性を高めたり、防水性を回復させたりするリフォームです。
3つの選択肢の中では一番コストが安く済みます。中古住宅の屋根の状態が良い場合は、塗装だけのリフォームで済むことが多いです。
葺き替え
葺き替えは、現在の屋根をすべて取り外し、新しいものに交換するリフォームです。屋根が大きく傷んでいるような場合は、葺き替えなければ対応できないことがあります。3つの選択肢の中で最もコストがかかります。
重ね葺き
重ね葺きは、現在設置されている屋根の上に新しい屋根を設置する方法です。取り外した屋根の撤去費用などがかからないため、葺き替えよりもコストを抑えられます。
ただし、もともと設置されている屋根が重い場合などは重量が増え、地震によるリスクが高まるため、慎重な判断が必要です。
屋根リフォームをする際の注意点
中古住宅の屋根をリフォームする際には、いくつか注意すべきポイントがあります。特にリフォームを行う時期と、慎重な現地調査が重要です。それぞれ解説します。
雨を避けた時期を選ぶ
梅雨など、雨の日が多い時期を選択してリフォームすると、作業がなかなか進みません。また、塗料が乾かず、施工不良に繋がってしまう恐れもあります。そのため、雨や雪が多い季節にリフォームを行うのは避けておくことをおすすめします。
現地調査で細かくチェックしてもらう
屋根リフォームを行う際には、現地調査が行われます。
現地調査では屋根の劣化状況を確認したり、見積書を作成するのに必要な情報を収集したりします。中古住宅の場合は思わぬ箇所に不具合が出ていることもあるので、細かくチェックしてもらうことが重要です。
現地調査では、目視だけではなく、高所カメラやドローンなどを活用し、地上からは見えない部分もしっかりと調査してもらえます。気になることや不安なことなどがあれば、現地調査の際に確認してみることをおすすめします。
リフォームしてから住んだ方が安心感は高まる
自分でDIYして住みたい方や、新築を購入するのと比較して費用を抑えたい方に中古住宅が人気です。購入費用を抑えられるメリットはあるものの、新築とは異なり傷んでいる部分もあるので、リフォームについても検討が必要になります。
特に屋根は建物を守る大切な部分であり、なおかつ雨風の影響を受けやすいです。中古住宅を購入する場合は、事前に屋根の状態をよくご確認ください。
安心して住める状態にするためにも、事前の屋根リフォームを検討することをおすすめします。