2020年11月15日
木造住宅の外壁塗装で選択可能な塗料の種類は豊富です。どのような塗料が適しているのか、リフォームする際にはどのような手順で進んでいくのかについてご紹介します。
木造住宅の外壁塗装の劣化サイン
リフォームが必要かどうか判断しかねている方のために、確認しておきたい外壁塗装の劣化サインを解説します。
変色や汚れ、チョーキングが発生している
外壁は紫外線の影響を受けやすく、色あせや変色が発生することもあります。また、木造の建物でも防水効果がなくなった場合には、外壁が白く粉を吹く「チョーキング」が起こるため、外壁を触って手に白い粉がつく場合は劣化しているサインです。
変色や汚れの原因がカビやコケである場合、その周辺の素材が傷んでいる可能性が高くなります。
欠けやひび割れがある
木材は水分を吸収しやすく、それが乾燥する際に反り返りが起こることがあります。するとひび割れが発生することもあるのです。
特に大きなひび割れが発生している場合は、下地にもひびが入っている可能性が高く、放置するとそこから建物内部に水分が侵入するため、早急に対策を取ることが大切です。
木造外壁に適した塗料
木造住宅で使われる塗料は、大きく分けると木材に浸透するタイプと、木材の上に塗膜を作るタイプの2種類です。それぞれどのような場合に適しているのかをご紹介します。
浸透タイプ
塗料が木材に浸透するため、木目を活かすことができます。温かさを感じられるような木造の建物の場合は、浸透タイプを選択したほうが良いです。
木の内側から働きかけてくれるタイプで、木材の特徴である湿気を吸収・放出する働きを邪魔しません。
しかし、塗膜を造る(造膜)タイプに比べると耐久性と耐水性が低い特徴を持っているため、耐久年数は短くなることに注意が必要です。塗膜を形成しないこともあり塗膜の剥離や割れが発生する心配はありませんが、木目を生かす塗料を選択するのか、耐久性を重視するのかによって最適な塗料は変わります。
造膜タイプ
木材の表面に塗膜を造る外壁塗装用塗料です。浸透タイプとは異なり木目が消えてしまいますが、撥水性と耐久性を高めたい時に向いています。防カビ機能についても浸透タイプよりも優れているものが多く、見た目よりも機能性を重視したい時にぴったりです。
また、造膜タイプでありながら木の模様を残すことができるクリヤータイプの塗料もあるので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。
木造外壁を塗装する手順
木造の外壁塗装はどのように行われるのか、全体の流れを解説します。
足場の設置
作業をするのに必要な足場を組みます。外壁塗装では必須です。
高圧洗浄
外壁の汚れを落とすための作業です。高圧洗浄機を使い、汚れを落とします。
養生
塗料が付着すると困る部分を保護する作業です。マスキングテープなどを使い、塗装しない部分をカバーします。
下地の処理
ムラなく外壁塗装するためにはきちんと下地処理をしなければなりません。細かい目地の補修や、ひび割れの補修などを行います。
塗装
塗装を行います。下塗り、中塗り、上塗りと、3回行うのが基本です。
足場の解体
作業が完了したら養生剥がしと足場の解体を行って完了です。
外壁塗装で木造の建物の寿命を延ばす
できる限り建物を良好な状態で維持したいとお考えであれば、外壁塗装をしっかり行い、家を守ることが重要です。定期的に外壁塗装することによって外観を良くすることもできますし、劣化した機能性を回復させることもできます。
木造住宅はどうしても外壁の塗装が剥がれやすいので、こまめなメンテナンスを行い、快適に生活できる建物を維持することをおすすめします。
塗装は家のメンテナンス
直射日光、雨風に常にさらされている家の外装。定期的なメンテナンスを実施して大きい外装工事にならないように対応していく事をおすすすめます。
一度目の塗装は、新築時の会社から案内が来る事もあるかと思いますが、2回目の塗装、築20年前後は自分で気にしないといけないお家も多いと思われます。
2回目も実施する意識を持って、機会を見て現地調査してもらう事をおすすめします。