2020年04月28日

お役立ちコラム 屋根リフォーム 22.陸屋根・屋上の防水工事・塗料について

新築の状態からしばらく時間が経っている場合、陸屋根や屋上の防水機能が低下している可能性が高いものです。防水効果が切れた状態で放置してしまうと、雨漏りを引き起こしてしまう可能性もあるので、早い段階でメンテナンスを行い、機能を回復させる必要があります。 屋根・屋上は普段から雨などの刺激を受けやすい部分であることから、防水機能を最適な状態に保つことは家全体を守ることにも繋がります。どのような防水方法があるのか、それぞれの特徴もご紹介しますので、最適な方法を選択するのに役立ててください。

なぜ陸屋根・屋上の防水が必要なのか、いつ防水工事を行えば良いのかご紹介します。

防水対策を行う理由

一般住宅は屋根が三角であり雨水が流れやすい勾配であるのに対し、陸屋根や屋上は平らな屋根であり、勾配がありません。ですから、排水性能が低く、防水機能が弱まってしまった場合には雨漏りのリスクが高まります。
このリスクを抑えるためには、防水工事が必要です。また外観の美観を改善する働きもあります。

防水塗料の耐久年数は10~15年ほどなので、新築または前回の防水工事から10年以上経つ場合は塗り替えを検討することをおすすめします。また塗装が劣化している場合も塗り替えを検討したほうが良いでしょう。

陸屋根・屋上の防水について

現在の陸屋根・屋上の状態を確認して、塗装が剥がれている、ひび割れている、水たまりや水漏れが発生していた場合は、早い段階で防水対策を検討したほうが安心です。

実際に防水工事を行う際には現在の状況に加え、過去にどのような防水対策を行ったのかなども調査した上で、最適な工事を検討していくことになります。

防水対策の中でも代表的な方法は次の3つです。

  • ①塗膜防水(塗る工法)
  • ②シート防水(貼る工法)
  • ③アスファルト防水(複合工法)

それぞれ特徴が異なるため、詳細についてご紹介いたします。

先述した3種類の防水対策の特徴を比較しました。

種類 特徴 費用の目安 耐用年数
①塗膜防水 ウレタン ・ウレタン樹脂を用いた防水で弾性がある ・ヒビ割れリスクを抑えられる ・複雑な施工場所でも対応しやすい 4,150~6,500円 12~15年前後
FRP ・ガラス繊維強化プラスチックを用いた防水 ・強度、耐水性、耐熱性、耐久性にも優れる ・厚みを統一しやすい 5,000~7,500円 10~15年前後
②シート防水 塩化ビニールシート ・塩化ビニール樹脂で作られたシート ・色・デザインの選択肢が豊富 ・工期を短縮しやすい 3,000~6,800円 10~20年前後
ゴムシート ・合成ゴム系の素材で作られたシート ・低コストで目立ちにくい部分の防水向き ・伸縮性がある 3,000~6,000円 10~15年前後
③アスファルト防水 トーチ工法 ・アスファルトでコーティングされたシートを用いた防水 ・シートの接着率が高い ・シート同士を隙間なく接着可能 4,500~8,200円 15~20年前後
常温工法 ・改質アスファルトシートを下地に貼り重ねる工法 ・アスファルト加熱時の臭いがない ・トーチ工法より手間をおさえられるケースが多い 4,000~8,900円 12~15年前後

各対策の特徴は次の通りです。

塗膜防水とは?

防水塗膜とは塗る工法のことで、通称「防水塗料」とも呼ばれています。液状の防水材料を塗る方法なので、形の複雑な陸屋根・屋上でも対応しやすいのが特徴です。
ただし塗り方にムラが出てしまうと、塗料が薄い部分は防水機能が十分に発揮されない可能性もあります。この塗膜防水にはウレタン、FRPの2種類があり、それぞれ特徴が異なるのでおさえておきましょう。

・ウレタン塗膜防水
ウレタン塗膜防水ではウレタン樹脂を用いた防水を行います。大きな特徴は、弾性を持った塗料である点です。これによりヒビ割れリスクが低くなり、ヒビ割れた部分から水が浸入する可能性を抑えられます。
施工費用の目安は-6,000~/㎡で、耐用年数は12~15年前後です。5~10年ごとにメンテナンスを行うことをおすすめします。

・FRP防水
FRPと呼ばれるガラス繊維強化プラスチックを用いて防水を行います。費用の目安は8,000~円/㎡とウレタン塗膜防水よりも高価ですが、強度だけでなく耐水性や耐熱性、耐久性に優れている特徴があります。
ウレタン塗膜防水よりも均一な厚みを出すことができるのも、大きなメリットといえるでしょう。耐用年数は10~15年程度です。6~7年ごとにメンテナンスをすることによって機能性の高い状態を保つことができます。

シート防水とは?

シート防水とは、下地に防水効果を持った塩化ビニールシート、またはゴムシートを貼る工法です。

・塩化ビニールシート
塩化ビニール樹脂で作られた防水シートです。耐用年数は10~20年前後となっているので、長期間にわたりメンテナンスの必要がないことが大きな特徴です。
費用は5,000~円/㎡と安価であるものの、様々な色やデザインを選べるので、できるだけ費用を抑えて、なおかつ見た目にもこだわりたい方におすすめです。ただし陸屋根・屋上の形が複雑な場合には対応できないケースも多いので、注意しておかなければなりません。

・ゴムシート
合成ゴム系の素材で作られたシートを用いた工法です。ゴムということもあり伸縮性に優れているのが特徴で、簡易性の高い施工であるためコストも安く済みます。
厚みを出すには向いていないため損傷しやすいデメリットがありますが、見た目にこだわる必要がない目立ちにくい部分の工事などに最適です。
また強化するために上から塗装材を厚塗りする方法もあります。

6~7年ごとにメンテナンスをする必要がありますが、耐用年数は10~15年前後と長めで、費用も5,000~円/㎡ほどです。なお、シート同士を接着剤でつなぎ合わせることから、接着剤の耐用年数によっては耐用年数が短くなることもあります。

アスファルト防水とは?

アスファルト防水は「塗る」と「貼る」の2つを組み合わせた複合工法で、トーチ工法、常温工法の2種類があります。
貼る工法は簡易であるもののシートのつなぎ目部分の接合が難しかったり、接着剤を使った場合には劣化しやすかったりするデメリットがありますが、アスファルト防水はつなぎ目部分をアスファルトで埋めることにより、このデメリットを抑えた工法です。

・トーチ工法
裏側に液状のアスファルトがコーティングしてある防水シートを使った工法です。バーナーでシートを炙ることによって溶け出したアスファルトが、冷えて固まる時の性質を活用して貼り付けます。
液状になったアスファルトによって接着率が高くなるのが魅力です。費用は6,500~円/㎡円ほどで、耐用年数は15~20年ほどとなります。

・常温工法
冷工法とも呼ばれる工法で、改質アスファルトシートと呼ばれるシートの裏面に粘着層をコーティングしたものを下地に貼り重ねていく工法です。
トーチ工法とは異なり、アスファルトに熱を加えた時の臭いが発生しません。また、火を使わないことから周辺に燃えやすいものや、焦げやすいものがあっても選択可能です。費用は6,000~円/㎡、耐用年数は12~15年です。

アスファルト防水は、いずれの場合も下地との密着率が高いため、浮いたり、剥がれたりする可能性が低いのがメリットだといえます。

陸屋根・屋上の防水工事は、現在の状況をしっかりと見極めた上で、最適な施工を行っていかなければならないので、十分な実績を持っているリフォーム会社・外壁塗装業者にお願いすることが大切です。

その際にはこれまでの実績だけでなく、実際にそのリフォーム会社・外壁塗装業者で防水工事をした方の口コミ評判なども調べてみることをおすすめします。複数のリフォーム会社・外壁塗装業者に見積りを依頼し、費用も比較した上で検討することが重要です。

現在の屋根がどのようになっているのか、どのような施工をしていくら費用がかかるのかなど、細かく説明してくれるリフォーム会社・外壁塗装業者を選んでおくと安心できます。施工完了後のメンテナンスやアフターフォローが充実しているかどうかも含めて確認してみてください。

※掲載の金額は、BXゆとりフォームが独自に調査した金額です。あくまで目安とした参考金額です。社会情勢等によって金額は変化します。ご了承ください。また、掲載金額に関してのお問合せはお受けできません。ご了承ください。

陸屋根はコロニアルの屋根ではないのでリフォーム会社・塗装業者問合せを

陸屋根の場合は、通常のコロニアルの屋根と異なります。
防水に関しても既存の状況などを確認した上で、各種必要に応じて対応する必要がありますので、まずはお問合せお願いいたします。

「陸屋根・屋上の防水工事・塗料について」なぜ陸屋根・屋上の防水が必要なのか、いつ防水工事を行えば良いのかご紹介します。,,BXゆとりフォーム外壁塗装・屋根塗装/リフォーム専門サイトのお役立ちコラムです。 外壁塗装、屋根塗装、リフォームの「施工」「費用・相場」「費用の算出方法」「施工事例」「実際のチェックポイント」等、リフォーム専門店の視点で紹介します。 外壁塗装・屋根塗装もリフォームするならBXゆとりフォームへお任せください。 東京・神奈川・埼玉・千葉で累計38万件以上の施工実績。東証プライム市場上場文化シヤッターグループのBXゆとりフォーム。
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