2020年02月06日
外壁スプレーとローラーの効果とは?
外壁塗装の塗り方は、ローラー、またはスプレー(スプレーガン)の2種類が主流です。それぞれ、どのような効果があるのか解説します。
外壁スプレーの効果
スプレーを使った方法は重厚な仕上がりにしたい時にもぴったりで、凹凸形状に塗料が入り込むことによって立体感を出すことができます。また、塗料の中には薄く塗ることで本来の性能を果たすものもあり、スプレーは塗料を薄く、均一に塗るのに適している方法です。
塗料の厚みが出にくいことから、ローラーに比べると耐久性は落ちると言われていますが、均一な仕上がりを実現しやすいことから、長期間塗り換えをしなくてもキレイな状態を保ちやすいのが魅力といえます。
外壁ローラーの効果
厚塗りができるため、高い耐久性を望んでいる場合にはこちらの方法が適しています。塗料の中には防カビ効果や耐水性、紫外線防護などの効果が期待できるものがあり、これらの効果をしっかり実感したい時もローラー工法のほうが適しています。
ただし、これは適切な厚さで塗料を塗った場合の話であり、規定塗布量よりも薄く塗ったり、厚く塗ったりした場合には塗膜が剥がれやすくなることがあります。
スプレーに比べて乾きにくいこともあり、きちんと乾かないうちに塗り重ねると中が生乾きになり、本来の性能を発揮できないこともあります。ローラー工法なら確実に耐久性が高くなる、というわけではありません。
効果・仕上がりに大きな違いはない
スプレーとローラーを比較した際に、どちらのほうが優れているのかと考える方もいらっしゃいますが、塗料に適した施工をした場合、仕上がりと耐用年数にほぼ差はないと言われています。そのため、これらに大きく影響するのはリフォーム会社・外壁塗装業者の技術力が大きく影響します。
しかし、それぞれで特徴やメリット・デメリットは異なるため、比較した上で自分の仕上げの好みや家に最適だと思われる塗装方法を選択することが大切です。
外壁スプレーとローラーの特徴とは?
スプレーとローラーでは次のような特徴があります。
外壁スプレーの特徴
外壁スプレー塗装とは、専用の機械(スプレーガン)を用いて、粒子状にした塗料を吹き付けて塗装する施工方法です。広範囲の塗装に適している方法で、作業スピードが速いのが魅力でもあります。ローラーの数倍もの速さで塗装の施工ができるため、外壁だけでなく、大きな建物の塗り換えをする際にスプレーで塗装を行うケースも多いです。
広い範囲も短時間で作業ができ、工期が短期間で済むため、人件費を抑えられる為、一般的にローラーを使った工法に比べて工事費を安く抑えられるのも特徴です。
外壁ローラーの特徴
外壁ローラー塗装とは、スポンジ状のものや、毛で作られたローラーを使い塗料を塗る方法です。手塗りとも呼ばれる工法です。
一般的には模様をつけるのは、スプレーのほうが得意と言われることもありますが、ローラーで模様をつける工法もあります。使うローラーの種類で模様が変わってきます。
ローラーは壁の状態や塗料、用途に合わせて種類を変えることができるので、その外壁にもっとも適したローラーを使って作業を行います。凹凸のある壁などはローラーでは対応しにくいのではないかと考える方もいらっしゃいますが、毛足の長いタイプのローラーを使うことにより、凸凹にきちんと入り込み、キレイに塗装ができるのです。
ローラー工法は、職人の腕とローラーの品質によって仕上がりが異なるので、実績のあるリフォーム会社・外壁塗装業者に依頼することが大切です。特に、きちんとした手入れがされていないローラーや劣化している道具を使われてしまうと、仕上がりにムラが出ることも多いです。
外壁スプレーのメリット・デメリット
スプレー工法では次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
スプレーを使った外壁塗装は塗膜が薄く仕上がるため、乾燥が早く、工事期間が短く済むのがメリットです。また、ローラーに比べると職人の技術による差が出にくく、仕上がりが美しいのもメリットの一つです。
それから、塗料に砂をまぜて吹き付けるリシン仕上げや、凹凸を出すために粘度の高い塗料を吹きかける吹き付けタイル仕上げなど、仕上げ方のバリエーションが豊富なのもメリットだといえます。
デメリット
スプレーを使った方法の大きなデメリットは、周辺に塗料が飛散する点です。周辺の住宅などに塗料がついてしまうとトラブルにもつながりかねません。また、塗料が飛び散るということは、それだけロスが増えてしまうので、無駄にたくさんの塗料を使う結果にもなります。
このことから、塗装作業の事だけでなく「養生」もきちんとしているリフォーム会社・外壁塗装業者を選ぶことが大切です。
それから、風の強い日などは、養生をしていても、塗料が周囲に飛び散る恐れがあるので、施工ができない可能性があります。季節によって強風の日が続いてしまうこともありますが、このような場合には予定通りのタイミングで外壁塗装を始められなかったり、想定以上に工期が延びたりしてしまう可能性もゼロではありません。
また、ローラーに比べるとスプレーガンを使う際の音が、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
外壁ローラーのメリット・デメリット
ローラー工法ではどのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。
メリット
機械を使用しない方法なので、スプレーに比べると音を抑えることができます。また、塗料が飛散するリスクもスプレーより高くありません。
ですので、近隣の方への影響を考慮すると、ローラー工法のほうが適しているのです。
外壁のすぐとなりに汚したくないものがあるときも、ローラーなら安心できます。
それから、ローラーは一度に広範囲を塗ることができるため、範囲の広い外壁塗装にも適しています。もちろん、狭い範囲を塗るのが苦手なわけではなく、面積の狭い箇所は刷毛(はけ)を使うことにより対応可能です。
デメリット
デメリットとしておさえておかなければならないのが、スプレーに比べて塗膜に厚みが出るので乾くまでに時間がかかるということです。乾燥が不十分だった場合、塗料が持っている性能を十分に活かせなくなってしまうため、塗料に適した乾燥時間が必要になります。
十分な乾燥の時間を取るため作業に時間がかかる点については、理解しておかなければなりません。
ほとんどがローラー工法を採用
外壁塗装の方法にはローラーを使った塗装、機械による吹き付け塗装、刷毛を使った塗装がありますが、現在ほとんどがローラーを使った塗装を採用しています。
気をつけなければならないのが、塗装業者の中には工期短縮や手間の関係で本来であれば3回塗りすべきところを2回塗りで済ませてしまう業者があるということです。
BXゆとりフォームでは外壁塗装技術に対して厳しい基準を設けており、それをクリアした職人のみが塗装の施工を行います。その際にはしっかり3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)で塗装をしているのでご安心ください。
施工前に念のため確認を
現在はローラーでの外壁塗装が主流です。
ただ塗料によっては、スプレーを使うので、どのように塗るのかを契約時までに確認する事をおすすめします。